

准教授
鶴田 一郎(つるた いちろう)
- 臨床心理学、カウンセリング心理学、精神分析
- 心理学、防災危機管理学、グローバル社会を考える
主要業績
1)鶴田一郎(2003)『ADHDの臨床心理』ブレーン出版。
2)鶴田一郎(2004)『知的発達障害の心理・教育・福祉』西日本法規出版。
3)鶴田一郎(2007)『生きがいカウンセリング』駿河台出版社。
4)鶴田一郎(2008)『自閉症スペクトラムの臨床心理』ふくろう出版。
5)鶴田一郎(2009)『障害者学生支援の日米比較』ふくろう出版。
6)鶴田一郎(2012)『災害カウンセリング研究序説』ふくろう出版。
7)鶴田一郎(2014)『人間性心理学の視点から三谷隆正「幸福論」を読む』大学教育出版。
8)鶴田一郎(2016)『人間性心理学研究序説』大学教育出版。
9)鶴田一郎(2018)『C.R.ロジャーズの「カウンセラーの中核三条件」におけるキリスト教的側面』大学教育出版。
10)鶴田一郎(2018)『1992年の「精神薄弱」用語問題─伊藤隆二教授の教育思想をめぐって─』大学教育出版。
趣味、特技、好きなこと
私には尊敬する叔父がいました。叔父は会社勤めをしながら高所登山を目指すいわゆる「社会人登山家」でした。私が小学校に入学した1969年に叔父は福岡県山岳連盟ヒマラヤ登山隊の隊員としてヒンズークシ山脈の最高峰ティリチ・ミール(7708m)に挑みました。
残念ながら頂上直下100m地点での落石事故のため登頂を果たせませんでしたが、叔父はその後の救助活動において超人的力を発揮し、その名をヒマラヤ登山史に刻んでおります。
私は、この叔父の影響で登山を始めました。しかし叔父のような立派な登山家になる前に、22歳の時に北アルプス槍ヶ岳合宿からの帰路、蝶が岳付近で滑落して大怪我を負いました。
その時、叔父はある会社の重役でしたが、仕事をそっちのけで搬送された松本市内の病院に来て私に「あとはおじちゃんに任せておけ。警察その他すべて始末をつけておくから」とだけ言って去って行きました。
私は何も心配することなく体を直すことに専念できました。しかしどうにか体は治ったものの、高所登山は無理な状態になってしまいました。その後、私は登山の世界から遠ざかりました。紆余曲折あり臨床心理学者になりました。
事故後も叔父は私を「山仲間」として扱ってくれました。会うと山の話ばかりしていました。その叔父も去年亡くなりました。
叔父の名前は「鶴田清二」(つるた せいじ)と言います。考えて見れば私の趣味は「登山」だったと言いましたが、実は「清二おじちゃん」だったのかもしれません。
(参考文献)
鵬翔山岳会九州支部(2009)『鵬翔山岳会九州支部 設立五十周年記念誌』鵬翔山岳会九州支部。
ティリチ会(2009)『ティリチ・ミール回想 1969 Tirch・Mir』ティリチ会。
高校生へ 教員からのメッセージ
公認心理師・臨床心理士です。かつては「心理臨床事例研究」にもっぱら取り組んでおりましたが、現在は「文学と精神分析」をテーマに研究を行っております。これから何年かは「江戸川乱歩と精神分析」というテーマで研究を続けていく予定です。また呉市で小中学校のスクールカウンセラーを17年ほどしております。本学でも、時々、「先生、スクールカウンセラーでしたよね」と声をかけてくれる学生の方がいてうれしい限りです。
海賊 ・松浦党(まつらとう)の末裔なのに泳ぎはあまりうまくなく、若い頃は山にばかりでかけていました。


「間主観カウンセリング」の研究と実践。
精神分析(自我心理学)から入り、来談者中心療法・パーソンセンタードアプローチを経て、現在、わたくしの師である伊藤隆二教授(横浜市立大学名誉教授)が開発された「間主観カウンセリング」の研究と実践を続けております。フィールドとしては特別支援教育を含む教育領域で、スクールカウンセラーを続けております。