広島国際大学 心理学部 心理学科

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2018.11.26

【教員インタビュー】新幹線から宇宙まで 社会で役立つ実践型心理学。教授 田中 秀樹

新幹線から宇宙まで

社会で役立つ実践型心理学。

心理学部 心理学科
教授 田中 秀樹

 

「心理学は就職に弱い」。まずは、そのイメージを払拭しましょう。私の考えは全く逆です。ビジネス成功のカギは、人の心と行動を読むこと。そして、社会が人材に求める能力はコミュニケーション力や共感力、ストレス耐性です。仕事が多様化するこれからの時代、生活者の欲求を把握し、具体化することは、ロボットやAIにはできません。新たな価値の創造は、心理学を学ぶことでより育まれます。まさにこれからの時代を生き残る力が身に付けられるのです。

 

心理学の中でも、私の専門分野は睡眠学、生理心理学などで、睡眠をテーマとしたさまざまな研究を進めています。研究を通じて、地域高齢者に対する睡眠健康教室を行い、睡眠の指導を中心とした生活リズム健康法で心と体の健康をサポートする活動も行っています。この活動を認知症予防にも役立てています。その他、小中学校・高校では学力・運動能力、成人には美肌、ダイエットを加味した睡眠改善を行っています。

良い睡眠は賢い人間をつくります。睡眠が悪いと、感情コントロール、学習・記憶、創造性に関係する前頭葉の機能を低下させます。適正な睡眠をとることで、本人の「脳力」が発揮できます。子どもの場合は脳が発達します。睡眠をマネジメントすることで人類の未来をつくることができる、ともいえるでしょう。

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睡眠学や生理心理学が社会に与える貢献度ですが、これまで多くの企業の商品開発やプロジェクトに役立てられています。新幹線の新型車両が世に出る前、それが便利で快適な乗り物なのかを確認する実験にも参加しています。実際に乗車し、脳波や自律神経の測定を行い心身への影響を検討し、快適性や乗車中の仮眠の効果を評価しました。

 

また、宇宙ステーションを構築する際の基礎データにも関与しました。打ち上げから宇宙空間に適応する過程を想定した状態で、人間の脳や体がどう変化するかを当時の宇宙開発事業団等と共同研究したのです。気分や疲労の変化はもちろんどのタイミングで脳機能低下や作業ミスが起きやすいかなども調べました。

 

先にも述べたように、良い睡眠は前頭葉を発達させ、明日への活力をもたらします。働き方改革がうたわれる昨今、仮眠を取り入れる企業、快眠を重視したホテル、旅客業が増えるなど、現在のインテリアや美容や食に加え、今後も多くの業界が睡眠に着目するでしょう。睡眠と心理学を活かした卒業生の活躍の場の広がりも、大いに期待できるといえます。

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